竣工時 竣工22年後
竣工22年後
いぶし瓦のタイルを外壁に使用し
年を経るごとに味わいの深まる鉄筋コンクリート造の住宅
丘の上の古村 長谷川潔
日本の銅版画家長谷川潔がフランスに渡って探し当てた
黒の技法(マニエルノワール)は古くから行われていた銅版画技法でしたが、
長谷川潔が現代的によみがえらせたものといわれています。
黒一色の下地の中から浮かび上がる静物や風景は
とても静謐であきのこない美しいものです。
日本古来のいぶし瓦の黒色も微妙な底光りのするものであきのこない美しさがあります。
いぶし瓦の風合いをいかしたタイルを外壁に使用したこの建物は
年月が経過しても古錆びた味わいの増していく美しさを目指しました。
せっ器質タイル詳細(竣工22年後)
竣工7年後 竣工22年後
北側外観。グレー調の壁を背景に美しく生育するカツラの木とツツジの花
コルテン鋼を使用した樋が重厚な印象の建物を引き締めています
竣工時
駐車場のシャッターケース兼用のゲートはH鋼を使って作ったものです。
竣工7年後 竣工22年後
南傾斜で日当たりのよい南側外観
いぶし瓦タイルと外構の緑が引き立て合っています。
成長したカツラの木をホールから見る(竣工22年後)
2階ホール(竣工時)
内部はコルクの床、白木(松)の造作、白系の塗装でナチュラルに仕上げました
1階居間食堂(竣工時)
居間も他のインテリアと共通の自然素材を生かした仕上としたうえで、
照明計画は間接照明建築化照明を主体とし、
カーテン・家具類もナチュラルな風合いのもので統一し寛げる空間づくりを心掛けました
1階居間食堂(竣工時)
インテリアの一部にはせっ器質タイルを用い
柔らかさの中にも重量感を混ぜバランスをとりました
竣工して22年経過し木部(マツ)の色あいが濃くなり
落ち着いた雰囲気になった2階ホール
2階ホール(竣工22年後)
1階廊下(竣工22年後)
1階寝室(竣工時)
居間から引き戸ですぐに移動できる主寝室。
1階全体がフルフラットでバリヤフリー環境をつくり出しています
寝室も居間と同じトーンで統一しました
竣工時
明かり取りにガラスブロックをはめ込んだゲート
北側カツラの木
戻る