幅12mほどの道路の真ん中に4mくらいの緑道があり、
桜などが植えられ気持ちの良いプロムナードになっています
その並木道に面して建つ住宅です
外壁の腰部分は地面がそのまま立上がったような錆砂利の洗い出し、
せっ器質タイルを割った割肌タイルを見切りとして上部は吹付
道行く人を招き入れるような親密感のあふれるような意匠としました
建築好きの大正期の文人・佐藤春夫の小説『西班牙犬の家』の挿絵
雑木林の中の西洋風の一軒家にふと迷い込んでしまう画家のお話ですが
このExam.6の住宅のイメージの片隅に、この掌編の持つ雰囲気が影響しています
吹付のよさを生かして細かな部分まで含め曲面を多用し、柔らかい印象を醸し出します
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