小規模な街路型集合住宅

道路に面してさまざまな用途のいろいろな形態の建物がたちならぶ既成の市街地
その中で長期間、街並に参加することになる街路型集合住宅は
時間と共に味わいが増していくようなあきのこない外観意匠が大事だと思われます
また僅かなスペースでも植栽をすることを心掛けています

 

- Case 1 -

 

三軒茶屋駅から徒歩9分の2DK主体の集合住宅
スクラッチ小口タイルの外壁、角地に面する柱型は丸柱とし錆砂利の洗い出し仕上げ

 

スクラッチタイルについて


学習院大学

スクラッチタイルは旧帝国ホテルに使われていたレンガがもとで 昭和初期によく使用されたタイル
表面に櫛引きした焼き物タイルで古い学校建築や公共建築などで見かけることがあり郷愁をそそります


旧帝国ホテル

 

また、洗い出し仕上げは高度成長期以前の住宅の腰壁などによく施工されていました
どことなくノスタルジーを感じさせる仕上方法です

 

 

- Case 2 -

 

 

 

笹塚駅から徒歩5分のワンルームの集合住宅
スクラッチ2丁掛タイルの外壁、メインの柱型はコンクリートの打放し素地仕上げ

Case 1 と同様にスクラッチタイルを貼ることで
建築された時点で数十年の昭和の時間を感じることになります

コンクリートを素地で見せるのは現代的な表現ですが
ワンルームマンションの居住者にとってはむしろ馴染みやすいものだと思います

 

 

- Case 3 -

 

 

四谷三丁目駅から徒歩6分の3DKの集合住宅
せっ器質2丁掛タイルの外壁、シンボルツリーはケヤキ

せっ質タイルは表面の櫛引きはありませんが、焼成方法はスクラッチタイルと同様です
ケヤキの木が季節感を感じさせてくれます

 

 

- Case 4 -

 

目黒駅から徒歩7分の1DKの集合住宅
45三丁掛タイルと吹付の外壁 スペースがないため鉢植えでヒュウガミズキ植栽

45掛タイルはせっ質タイルと異なり釉薬をかけて焼くため
工業製品らしい均一な仕上りの材料ですが
ざっくりとした風合いの吹付と組み合わせ建物自体の形を彫りの深いものにすることで
平板な印象になることを防いでいます

 

- Case 5 -

この建物では黒のスクラッチタイルを使用しています

 

戻る

{title}
Exam-11
{sub-area}
}
 Example   

 

Yuto Design Atelier