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2000/12/31 「世紀末」 2001/1/7 二十一世紀 2001/1/14 自然の音
今年は日本にとって「失われた10年」といわれた90年代の終りであり、また20世紀最後の年。総決算の年となったのか。いや、先の見えない混迷がさらに深まったと言うべき年でした。出口の見えない行き詰まりの状態は、後世から見ればこれも「世紀末」という言葉で括られるのかも知れません。何年か前、三浦半島の観音崎に初日の出を見に行ったときのスケッチです。あすはどんな元日になるんだろう。 2000年問題のあった昨年とは違い、緊迫した感じのないおだやかな元日でした。21世紀になったといっても、昨日と今日で特段の変化がある訳ではないのですが、大きな変化の波は数年前から時間を掛けてうねっています。この波に向かって漕ぎ出す船は自分にとって小さなヨットのように心細いもの。大きな方向を見失わぬように舵取りをしなければ。 ヨットを繋留している岸壁に近付くと、さざ波に揺れるヨットがぎぃぎぃと軋む音、岸壁にあたる波の音、カモメの鳴き声。
車の音や駅の案内放送など無数の音が溢れる日常ですが、こうして街中を離れてみるといかに自分が喧噪の中にいたかがよく分かります。今まで感じていた日常を一度オフにしてみることも大事ですね。